2012/03/27(Tue)

震災チャリティーCD第2弾発売

全国朝鮮歌舞団が朝鮮学校応援

 

CD第2弾のジャケット

東日本大震災と福島原発事故の影響に苦しむ被災地の朝鮮学校を応援するためのチャリティーCD第2弾「マウム」が4月1日から発売される。全国の朝鮮歌舞団が力を合わせて制作したもので、昨年に続き2枚目。

各朝鮮歌舞団で直接販売されるほか、インターネットを通じてダウンロード購入することもできる。CDには、「金剛山打令」「버들개비(こうらいやなぎの実)」「꽃씨를 심었습니다(花の種を植えました)」(アルバムバージョン)「우리 학교 우리 미래(私たちの学校、私たちの未来)」「우리 동포 닐리리(同胞ニルリリ)」などが収録されている。特設サイトから譜面もダウンロードできる。

昨年発売された第1弾のCDは完売し、売上金は福島朝鮮初中級学校と東北朝鮮初中級学校に義援金として贈られた。今回も同様に扱われる。

特設サイト=http://www.cr-hiroshima.jp/maum/
関連動画=
http://youtu.be/PpihcbRMWvU
問い合わせ=
kamudan@cr-hiroshima.jp

 

 
( 朝鮮新報 2012-03-23 14:50:07 )
2012/03/14(Wed)

驚き!! アニメ大国 人材を大切にする文化的土壌

日本人漫画家として初訪朝の八幡太郎さん

 

 

朝鮮民主主義人民共和国にはかねがね興味を抱いていた。「日朝教育・文化交流をすすめる愛知の会」からお誘いがあり、2008年と2010年の2回、訪朝の機会を得たことは幸いであった。

公式訪問であるため、空港で対文協の幹部の出迎えを受ける。降り立った平壌の街は、ホテルやマンションなどのビルが建設ラッシュで、柳京ホテルも完成形が想像できるほどになっていた。

初日の夜、幹部を囲んでの晩さん会にて。

「わが国では人民はみな公務員です。住宅は国から支給され、家電製品も与えられます。仕事は能力に応じ適材適所に配されるので、失業することもありません。貧富の差がないから犯罪が起きることはなく、治安は国によって守られています。将軍のおかげで、私たちは非常に幸福で満足した生活を送っています」

資本主義しか知らぬ私にとっては、新鮮な価値観であった。その夜は、政治・経済・文化などをテーマに語り合った。

この国では教育に大変力を注いでいる。幼い頃から舞踊、演劇、音楽、コンピューターなどの英才教育を施す。メーデースタジアムで観たマスゲームは、延べ10万人による一糸乱れぬ動きが展開されていき、圧巻である。

私が漫画家であるということで、特別にアニメーションスタジオ4・26へと案内された。主に、中国、フランスからの委託でアニメーションを制作しているのだそうだ。近代的な明るい社屋にはパソコンが整然と並び、アニメーターたちは画面を見ながらマウスをクリックしていた。スタジオで働く人は何人くらいかと訪ねると、なんと1800人だという! アニメ制作大国であることを初めて知り、同じ描き手として感慨深いものがあった。

この国には、人材を大切に育成する高い文化的土壌がある。潤沢な人的資源をもって世界に文化を発信する地として、これからますます躍動してほしいと願う。外交的には諸問題あれど、まずは文化で国同士の交流を深められたら素晴らしいではないか。(八幡太郎、漫画家)

 

 
( 朝鮮新報 2012-03-14 13:08:31 )
2012/03/12(Mon)

くらしの周辺-入学願書

 

妻にタッチすると末娘が飛んできて「アーッパ!シファ(末っ娘の名前)のオンマだからね!」と〝マジ蹴り〟が飛んでくる。笑いながら退散するのがいつものパターンなのだが、そんな末娘も今春には1年生だ。

昨年末2学期の終業式の日、末娘の入学願書をウリハッキョに提出した。今年の新入生は一人とのことで妻と幾度も話し合った。一人での学校生活のあらゆる場面を思い浮かべそこにいる娘の姿を繰り返し想像する。

すべてを受け止めて娘が成長するにあたり、親として育くむべきことを確認し合った。ウリハッキョの校門をくぐると全校生38人(園児9人・初級部生29人)が兄弟のようにいつもにぎやかだ。

給食を作る当番のオンマがすれ違うどの子にも名前を呼んで声掛けしている。教育会の理事やアボジ、オモニ会の役員、夜ごと学校に集っては2重3重の担当を肩に奮闘している保護者たち。

子どもたちの教育のために全力を尽くす先生たち。形容できない苦難を乗り越えるウリハッキョソンセンニム(先生)の尊厳に、私はこうべをたれるばかりだ。みながウリハッキョに集い、ウリハッキョのために叡智をしぼり、県下唯一の民族教育、この小さな学び舎であり大きな故郷を守るために必死だ。

一人での学校生活を肯定はしない。しかしウリハッキョには娘の成長のために必要なことがぎっしりとつまっている。

入学願書に娘の名前をゆっくりと一字一字思いを込めて書いた。花吹雪の中を力強く歩いていく娘の姿を想像し、私は一番大きな拍手で娘の入学を迎えてあげたい。

(朴泰進、会社員)

2012/03/09(Fri)

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■ 劇団タルオルム ■ メールマガジン ■   発行:2012年3月8日 第7号
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アンニョンハセヨ。劇団タルオルムのメールマガジン第7号です。
このメールマガジンは、友人・知人の方への転送大歓迎です!!

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まずは今年2月、日韓演劇フェスティバル参加公演としまして、劇団タルオルム第7回本公演『チョゴリの地』そして韓国・済州島のマダン劇団ノリペハルラサン『四月儀式ホンミョ-虚の墓-』との同時競演が無事に終了致しましたことを、遅ればせながらご報告させて頂きます。

今日は代表-金民樹がMayの座長-金哲義と活動しています、二人芝居Unit航路-ハンロ-の初東京公演の案内をさせていただきます。作・演出の金哲義が若手演出家コンクール2010にて最優秀賞と観客賞を受賞し、その記念公演として東京の下北沢にあります『劇』小劇場という小屋にて行われます。 東京でのみの公演となります。是非ともご来場くださいませ。と共に、友人・知人の方への転送等、宣伝のご協力を、よろしくお願いいたします。

最後に長文ではありますが、金哲義のコメントも掲載させて頂きます。  一昨年の暮れ。
4・3事件犠牲者の遺族会に依頼されて作品を書き始めた。
三万とも四万とも八万とも言われている犠牲者を生んだ故郷の悲劇​。
夥しい死のみではなく故郷を失った人々も数えきれず、百年を経て​も解決を呼ばない事件となった。
もちろんである。
幾年もの怨恨と怨恨、歴史と歴史を重ねて生み出された悲劇なのだ​から。
そして隠蔽に隠蔽を重ねて歴史から腐臭を漂わせた。
名前が判明したのは現在約15000人。
年が明けて別作品の東京公演を終え、
三月から稽古を始めた。

稽古開始前に東北が大きく揺れた。
本番を迎える頃には数万の犠牲者のうち、約15000近くの犠牲​者の名前が判明していた。
そして今。この時代でも人々は故郷を失い、狂気に染まった輩は日​々隠蔽に隠蔽を重ねて歴史から新たな腐臭を漂わせようとしている​。

阪神淡路が大きく揺れた時、他府県の人々に真の苦しみは伝わらな​かった。それと同じく、僕達もその後に起こる至る場所の震災の真​の苦しみを理解をしきれない。
当然だ。
其処に生きる者にしか其処の苦しみは血に染まらない。
だから僕達は昨年の悲劇の悲しみをコピーして上演するのではない​。
故郷を失った末裔として、海のむこうの故郷の事件を上演する。
しかし、犠牲となった魂は同じだ。
作品をご覧になって、心に何かを重ね合わせて、この先千年を経て​も目を閉じて眠る事のできない同じ魂達を想って頂けるならば、そ​こに「広場(マダン)」は広がり、一つになる。                                   金哲義 Unit航路-ハンロ-
若手演出家コンクール2010最優秀賞受賞記念公演。

「蛇の島」「古俗に遠吠える狗たち」

25分二本を休憩を挟んで上演します。
作品は済州島4.3事件を生き延びた老婆と出会う青年の話『蛇の​島』そして
死者の山脈を彷徨い、死者と戯れる狗たちの姿を描いた『古俗に遠​吠える狗たち』。

是非ともご来場下さいませ!!

作:演 金哲義
出演 金哲義 金民樹
浅野崇浩(松竹芸能)
卞怜奈(劇団タルオルム)
金恵玲(劇団アランサムセ)他

3/16(金)19時
17(土)19時
18(日)14時

下北沢「劇」小劇場

前売り2500円 当日3000円
学生1500円 当日2000円

ブログ http://blog.goo.ne.jp/sowon615/
Corich!チケット予約
ご予約
PCから https://ticket.corich.jp/​apply/33048/
携帯からhttp://ticket.corich.jp/apply/​33048/
 

2012/03/07(Wed)
平山郁夫シルクロード美術館で高句麗古墳壁画展



平山郁夫シルクロード美術館では、3月16日から6月25日まで企画展「平山郁夫 世界遺産 高句麗古墳を描く-再現 高句麗壁画古墳(高精細技術による古墳壁画の復元)」を開催する。

3年の月日をかけて完成した原寸大の江西大墓の墓室を初公開するほか、平山郁夫氏が描いた江西大墓と中墓の壁画や朝鮮各地の史跡、風景、人物などを紹介する。

日時:3月16日(金)~6月25日(月)、10時~17時

場所:公益財団法人平山郁夫シルクロード美術館(JR「甲斐小泉」駅前)

問い合わせ:公益財団法人平山郁夫シルクロード美術館(http://www.silkroad-museum.jp
 

2012/02/24(Fri)

「チョーコーイレブン 大阪朝鮮高校サッカー部の奇跡」の著者・本田久朔さんに聞く

史上初の8強を手にした涙と感動の物語 〝絆、礼儀正しさ、ひたむきさ〟

大阪朝鮮高級学校サッカー部が第84回全国高校サッカー選手権大会(05年度)に出場し、全国大会への各種学校の出場が認められて以来、初の8強を手にしたあの感動が小説となって再び蘇る。タイトルは「チョーコーイレブン 大阪朝鮮高校サッカー部の奇跡」。実話を元に描かれた涙と感動あふれる青春ストーリーだ。著者の本田久朔さんに話を聞いた。

 

―読みながら、涙を抑えられないほど感動しました。

本田久朔さん

本田 なるべく多くの人に読んでもらって、楽しんでもらえればうれしい。小説、しかもスポーツものを書いたのは今回が初めて。そういう意味では、書けるのかという思いがあったし、サッカー専門の話というだけだったら、もしかしたら(出版社からの勧めを)断っていたかもしれない。しかし、サッカーを通じた在日の話であるということ、また舞台が大阪であるということが執筆意欲を駆り立てた。在日について最低限このくらいのことは知っておくべきではという部分は織り込んだつもり。これを機に、在日外国人に対する理解が少しでも広がればうれしい。

―今回のテーマは、朝高サッカー部OBたちが果たせなかった全国大会出場の夢、また若くして命を落とした安泰成さんの弟・泰栄の夢。この2つを背負った「イレブン」、監督、選手たちがどんどん成長していく姿が描かれている。

本田 当時、主将を務めた安泰成さん率いる3年生は「狭間の年」と言われるほど、ほかの学年に比べて技術は高くなかったが、気持ちが強かった。この作品の存在意義でもあるが、戦争から差別の中で続く苦しい時代を在日1世が乗り越えていったから、今の3、4世がいる。彼らのメンタルの強さの背景には、そういう苦難の時代があるんだと思う。だからこそ、強豪・国見を倒し、ベスト8入りを果たすことができたのではないかと。この小説を日本で刊行する意味を大切にしたい。

―本田さん自身、大阪朝高サッカー部の魅力をどう感じていますか。

本田 まずは安さんの突出したキャラクターに驚いた。年下から敬われるというのはわかるが、同世代からも敬われるというのはそう多くない。安さんがいないとチームが動かないという。本人も認めるように、技術がずば抜けているわけではないらしいが、ほかの誰かのどんな的確で具体的なアドバイスよりも、安さんの「行けー!」という一言の方が説得力があり、実際に正しいのだとチームメイトは言う。そういう人が中心にいるチームはすごく魅力的だと思う。

あと、監督の人柄の良さだ。自分のスタイルを押しつけず、現状の中で生徒たちのできることを常に考えている。「私は何もしていない」と監督は言っていたが、あの活躍の場を与えたのは紛れもなく監督だと思う。適材適所のポジション配置も生徒たちのことをよく見ている証拠。形だけの上下関係でなく、なあなあにもならない生徒との絶妙な関係は監督の人柄からきていると思う。

―取材と執筆過程で一番心に残っているエピソードは。

定価1400円+税、TEL 03・536 9・3066

本田 この間、何度か大阪朝高を訪れたが、生徒たちがものすごく礼儀正しかったことに驚いた。清々しくて、茶髪の生徒もいない。今回この本を書くために青春小説もかなり読んだが、今の日本人の高校生は、とにかくクラスの中でいじめられないためにどうすればいいのかというのが最大のテーマになっている。そういうのと全然違うところで朝高生たちは暮らしていた。

小さい頃から礼儀やあいさつはどこの家庭や学校でも教えているはず。あいさつしなくていいと教える学校なんてないはずだが、実際それがきちんとできるのが朝高生だ。どこの誰かもわからない私を、無視して素通りする生徒は一人もいなかった。ある生徒は、自転車から一度降りて「さよなら」と言って帰っていった。あれは日本の学校ではなかなか見られない光景だ。

後輩や同級生が安さんを心から信頼するその根本は何なのか。それは朝鮮学校に行ってわかった。安さん本人のキャラクターもあるとは思うが、その基礎というか、それを支えるものは朝鮮学校の中にあった。在日コミュニティーの中で育まれた絆の強さ、礼儀正しさ、ひたむきさが校内にあふれていた。

―書くうえで一番難しかったことは。

本田 本文の出だしで、一条校に関する話を書こうと思ったのだが、今回はそういった政治的な話にはなるべく触れなかった。書きたいという気持ちはあったが、それを書きすぎると安さんたちの青春物語が希薄になってしまう。とは言っても、選手権に出られなかったというのは今回のキーワードの一つなので、公式試合への出場権の問題や、在日朝鮮人に関する歴史や権利の問題などに対する言及は外せない。その感情を在日の人はもちろん、日本人にも広く受け入れてもらいたかったので、その分量の配分が難しかった。

在日朝鮮人は日本語を話せないと思ったり、在日でも朝鮮語を話せない人がいることを知らない日本人はかなり多い。在日の存在を意識していない人さえもいる。そのへんを踏まえたうえで、なるべく教科書のような説明にならずに、「在日」を出せたらいいかなと思った。私たちにとって一番身近な外国人が在日なのだから。

在日の方はもちろん、日本の方にも読んでもらい、お互いのコミュニケーションの幅がもっと広がることを願っている。

―ありがとうございました。

(聞き手・尹梨奈)

 ( 朝鮮新報 2012-02-24 15:57:42 )

2012/02/20(Mon)

作曲家・林光先生を悼む 温かい交流と教えを振り返って

「南北通り抜ける音楽」願い続けて

 

ありし日の林光さん

社会・政治と音楽の問題を探求する行動的作曲家として知られた林光先生が亡くなった。昨年10月、80歳のバースデーコンサートが開かれたが、その数日前に道で転倒され、そのまま入院・療養中だった。多くの人々の祈りも空しく今年1月5日に惜別された。覚悟はしていたものの、そのショックは計りしれない。

林先生は日本を代表する作曲家の一人であったが、とてもきさくで優しい方だった。

私が先生に初めて会ったのは、1980年、日教組の全国集会に在日朝鮮教職員同盟の代表の一員として参加したときだ。翌日、各科目別分科の音楽部会に行くと、先生は「助言者」という肩書で参加していた。日本の先生方がテープで研究発表を行っていた。

「こう歌わなければならない」「こういう声で」ではなく、「子どもたち自身が心の底から歌いたい」「歌う楽しみを感じる」そんな授業についての研究発表が続いていた。

その教材に林先生の子どもたちの歌がたくさん引用されていた。30代であった私も民族教育の場で子どもたちの歌、音楽劇を作っていたのであいさつに行き、「私も子どもたちのためにいろいろ作曲をしているが、半分独学なので一度見ていただけませんか」と無礼を承知でお願いした。先生は「どうぞ、楽譜を送ってください」と快く引き受けてくれた。それから30年以上、私は作曲するたびに先生へ楽譜を送り続けた。

思うように書けずに送れないときは「最近送ってきませんね…?」と一言。交響詩「リムジン江」の楽譜を送ったときには「家に遊びにきなさい」と招かれた。紅茶とケーキをごちそうになりながら「これはこれで良いんじゃない」「現代音楽の時勢としては少し古いかな…」とにっこり。

またあるときには、私のピアノ曲を弾きながら「ピアノというのは音が消えていくけど、もしこれをほかの楽器に置き換えたら…そんなことも考えて」と助言してくれた。そして参考にと、先生のピアノ曲集を土産にいただいた。

南朝鮮の民主化運動の中から生まれた詩を題材にしたソロヴァイオリンの曲を送った時は、「こんな曲も書くんだ」と喜んでくれた。

朝鮮の統一のため企画された「アリラン変奏曲」演奏
会での林光さん(写真中央)

先生は、東京芸術大学の作曲科で学び、中退した。その当時から作曲と音楽活動をスタートさせている。歌声運動にも深く関わってきた。その頃、朝鮮の人民芸術家で国立交響楽団の元指揮者・金炳華先生とも知り合っていた。金先生は神戸朝鮮人中高級学校(当時)の第1期卒業生。1960年、第25次帰国船で祖国の地を踏んだ。祖国で会った時、林先生の話をすると「昔は光ちゃん、光ちゃんと呼んでいたっけ…」と懐かしんでいた。

また林先生は、音楽を通して祖国統一に貢献した尹伊桑先生を深く尊敬していた。1980年の光州事件を題材に書いた交響詩「光州よ永遠なれ」の日本初演にも尽力された。また尹先生の「誕生75周年記念フェスティバル」が東京で開かれた時の代表発起人も務めた。他にも、自身が司会していたFMラジオの音楽番組でカンタータ「わが国土、わが民族よ!」(国立交響楽団演奏)を紹介した。

また、日本の平和憲法を守るため、外山雄三先生と共作した合唱交響曲「5月の歌」では、在日同胞も共に気持ちよく住める町を作ろうと訴えていた。

今から約10年前、作曲に専念しようかどうか迷ったときに先生に手紙を出したことがあった。先生からは「生活苦を覚悟できるなら、作曲に専念したほうがいいと思う」と返事をいただいた。

そして02年には、朝鮮の統一のために企画された「アリラン変奏曲」演奏会の発起人になって、10人の「朝・韓・日」の作曲家と共に「アリラン」を主題に変奏曲を書いて、演奏会を催した。また07年に開かれた「朝・韓・日合唱コンサート」では、福岡刑務所で若くして獄死した詩人尹東柱の詩に作曲し、自ら指揮者として参加した。その演奏会の後、私の合唱曲「スニのための鎮魂歌」に対して一言「良かったよ」と喜んでくれたことも忘れられない。

話は遡る。以前、東京文芸同の音楽発表会に林光先生を招いたことがあった。先生は、私たち若い在日朝鮮音楽家に混じってなんと自作のピアノ曲を演奏した。ポーランドの労働歌の変奏曲だった。おまけに舞台で私とトークもしていただいた。そのとき先生は私たちに向かって、「あなたたちは左手に西洋音楽を持ち、右手にはちゃんと自分たちの音楽を持っている。これはすばらしいことだ」と評価された。この言葉は、今も私の心の中に生きている。

先生は、機会あるごとに、「できるだけ少ない音で作曲するように努めなさい」ともおっしゃっていた。先生の曲にはムダがない。その音楽にはとても透明感がある。

ある日本の著名人は、「林の中に差し込む光のように澄んでいる」と表した。多くの交響曲と器楽曲、日本語がよく伝わるようにと書かれた合唱曲、数百にもわたる映画、舞台音楽、そしてオペラと子どものための音楽劇、そのほか著書も多数残っている。

私は先生に、平壌を一度訪ね、あちらの作曲家と一杯呑みながら音楽談義をしませんかと誘ったことがあったが、スケジュールの都合で実現できなかった。いま考えると残念でならない。

林光先生の作曲家としての姿勢と志、そして長い間いただいた貴重なアドバイスの数々…。生涯、心に刻みたいと思う。

先生のご冥福を心より祈りたい。

(金学権、作曲家)

 

 
( 朝鮮新報 2012-02-20 11:26:50 )
2012/02/16(Thu)

第10回大阪朝鮮高級学校美術部展「イオ」開催!



今回、10回展を記念して、学生たちの作品をポストカードにしました。
学生たちだけではなく卒業生にも出品してもらい、計26枚のポストカードが出来ました。
... こちらが、ポストカードの画像リンクです。
https://picasaweb.google.com/117689324429480988141/1002#
第10回大阪朝鮮高級学校美術部展 開催記念ポストカード
 


生徒作品10枚と、卒業生16枚です。(生徒の作品は全て今回展示の出品作品です)
このポストカードは会場で販売しています。

1枚100円ですが、お得な6枚500円、12枚1000円、26枚2000円セットでも販売しています。
実は、東日本大震災で被災した学校に何か出来ないかということで、ポストカードを作ってチャリティー販売しようと言うことになりました。
今回のポストカードの売り上げは全額、被災地の学校へ寄付します。

2日間で12,000円の売り上げがありました。(協力コマッスミダ!)
最終日まであと4日間。たくさんのご協力をおまちしています。
でも、ただ協力をお願いするだけではなく、やはり気に入った作品のポストカードを購入していただければと思います。

どうぞ会場へ足を運んでください。よろしくお願いします。

 
2012/02/02(Thu)

初訪朝 国立交響楽団を指揮した井上道義氏に聞く

http://jp.korea-np.co.jp/article.php?action=detail&pid=52874

〝忘れかけていた美徳思い出した〟

 

日本、世界の様々な舞台で活躍する、日本を代表する指揮者の一人、井上道義氏が昨年10月4~8日まで平壌を訪れた。2日間に渡り国立交響楽団で練習のタクトを振った。7日には井上氏の指揮で、「ベートーヴェン:コリオラン序曲」「メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲」(ソロ:チョン・ヨンヒ)「ドヴォルザーク:新世界」、アンコールには、民族楽器も入った「アリラン」が、牡丹峰(モランボン)劇場で披露された。日本人の指揮者による同楽団の公演は初めて。平壌での4日間について井上氏にインタビューした。 

 

公演後、花見をしていた市民たちと交流し、楽しいひ とときを過ごした(井上氏提供)


【動画】平壌公演レポート2011/10月

クリック⇒http://www.michiyoshi-inoue.com/2012/01/201110.html

2012/02/01(Wed)

大阪同胞体育人が「新春の集い」

2012年に大きな成果を

 

「2012年大阪同胞体育人新春の集い」が21日、大阪市内の飲食店で行われ、在日本朝鮮人大阪府体育協会に所属する20の競技別協会と体育団、地域のスポーツサークルなどから、代表ら150人が参加した。

http://jp.korea-np.co.jp/article.php?action=detail&pid=52866

 
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